積み本

はくたく

ようやく「借り本」がひと段落したので
以前から買ってあった「積み本」を読み始めている。
しゃばけ」の続編
ぬしさまへ」が読了した。
このシリーズは身体が弱く、両親と2人の妖(あやかし)の手代から
超過保護に扱われている若だんなが
次々と周りで起こる難事件を名推理で解決していきます。
もともと江戸時代好きだから
時代小説はよく読むし大好きなんだけど
この小説は
普通の時代小説と一線を画す。
主人公の若だんなの日常や
妖たちがコミカルにファンタジックに描かれているところが楽しい。
今みたいに科学やテクノロジーが進んでいなかった江戸時代では
迷信や縁起などが人々の間で本当に信じられていて
妖だって本当に居ると思われていたらしい。
いや、江戸時代には本当にいたのかもしれない。
現代だと
「不思議なこと」や「霊的なこと」を言いだすのは
胡散臭い占い師か霊能者で金儲けのネタと相場が決まっている。
江戸時代までは、そんな不純な動機ではなくて
純粋に「不思議なこと」を
人以外の業と考えていた。
ますます、江戸時代って平和で良い時代だなぁと思いながら
このシリーズを読んでます。
ちなみに、シリーズ第4段「おまけのこ」まで買ってるので
まだまだ楽しめます。
ちなみに、右上の絵はこのシリーズの主人公”若だんな”である一太郎
世話を焼いている手代の2人のうちのひとり
仁吉の真の姿「白澤」(はくたく)
日光東照宮拝殿の将軍着座の間の杉戸に白澤の絵が描かれているらしい。

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)

ぬしさまへ しゃばけシリーズ 2 (新潮文庫)