ウッズ記者会見にみる「謝り文化」のグローバルスタンダード化

ウッズ謝罪会見。

土曜日の朝からタイガーウッズの謝罪会見をみるとは思いませんでしたけどもね。
まず最初に思ったのが
アメリカ人も謝罪会見するんだ・・・」と。
アメリカは訴訟社会ですから「謝ったほうが負け」というのはよく言われていて
100%自分が悪くてもその後の訴訟のために絶対に謝らないというのを聞いていたので
不倫という極めてプライベートな問題で謝罪会見まで行うというのは
異例なんじゃないでしょうか。
日本は逆に謝罪から入らないと大バッシングにあうという文化的な側面を持っているので
とりあえず最初に謝罪会見ありきになってしまいます。
だから日本人にとってはウッズが謝罪していることは自然に感じた人が多いと思うんだけど
アメリカ人はどう感じたんだろうなぁ。

ウッズ謝罪、淡々と報道=視聴者64%が「十分」−米メディア
不倫騒動で米男子ゴルフツアー出場を自粛しているタイガー・ウッズ(米国)が19日、米フロリダ州で一部メディアや親しい関係者を前に「本当に申し訳なく思う」などと胸中を語ったことについて、米メディアは「ウッズ謝罪も、復帰は未定」(ニューヨーク・タイムズ電子版)などと詳細に伝えた。
 同紙はウッズの声明を全文掲載し、「エリン夫人は不在だったが、(生中継された)国内のテレビ視聴者と母を含む約40人の前で、結婚生活における背信行為を認めた」と伝え、スポーツ専門局ESPN電子版は声明全文とウッズの動画を配信した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100220-00000098-jij-spo

ちなみに個人的には大多数の日本人とは違う感想かもしれないけど
こういった極プライベートな問題に対して「謝罪会見」というのは筋としては違うんじゃないかなと思うわけで。
まあ、ファンからしてみれば
「ウッズは誠実そうなゴルファーだったから応援してたのに裏切られた気分だ!」
と憤慨する気持ちはわからなくもないんだけど
実際問題として心から謝罪しなくてはいけない相手は
奥さんを含む家族であり
その他は強いて言うならスポンサーなのでしょう。
「誠実そう」というのはあくまでも世間が「勝手に」つくり上げた彼のイメージであって
本人が周りに強要したものではないはずだから。